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鑑賞花儂人 中村 孝康

KANSYOUBANA NOUJIN NAKAMURA TAKAYASU

菜ッ花園 代表
一部儂人 / 百儂人副代表
豊橋市出身
http://www.nakkaen.com/index.html

 昭和58年、これまで両親が続けてきた野菜栽培をすべて鉢花栽培に切り替えた。紛れもなく大きな転換であり、人生最大の賭けであった。これまで全国に200人以上もの研修生を輩出している大手鉢花農家に3年間住み込みで修行し、その後ドイツで1年間学んだ経験を自分の夢に照らした結果、答えは「鉢花」の中にしかなかった。

 独立後も、その農家はよく面倒をみてくれた。それは、中村の鉢花に賭ける熱い思いが十二分に伝わっていたからだ。「俺はこれで行く!」と決めた男の決心以上に、説得力のあるものはない。普段は温厚だが、一たび農業に話が及ぶと途端に口調が尖る。

 お客様の声を直に聞くことは、必ずや花作りに活かされる。その言葉をモットーに、市場流通よりも直接販売に力を注ぐ。妻との二人三脚で、インターネットを活用した積極的な情報発信を展開中だ。

 アメリカでの研修から帰国した長男が跡を継ぐと決心した際、屋号を現在の「菜ッ花園」へと変更した。華やかさとは裏腹の「3K」の世界へ飛び込む一人の青年の決意に、父親は自身の若かりし日を想起し、目頭が熱くなった。そして、「これが俺の活力の源」と豪語する。

 平成21年3月、自家製オリジナル「ボロニア ピンクマリー」が農林水産省品種登録簿に登録された。同年9月には、さらに2種の品種登録を申請中。お客様の声を基に開発した「職人技の結晶」を続々と創造している。自他共に「芸術品」と認める最高傑作だ。

 鉢花に有り余る情熱を注ぐ、鑑賞花儂人・中村孝康。色とりどりの、文字通り華やかな作品を作り出すその手には、いつも土の匂いが心地よく残る。まさに儂人道、ここにあり。 (黒子儂人 清水)