さつまいもとチョコレート

2021年2月6日

甘藷儂人鈴木です。

立春も過ぎそろそろさつまいもの芽出し、苗床づくりがはじまります。

さつまいも栽培界隈では数年前から九州の大産地を中心に基腐(もとぐされ)病という病気が大流行しており昨年には四国、本州でも発生が確認されています。

育苗時の外観では発見が難しく植え付け後ひと月半ほどすると茎の根本から変色がはじまり地上部が枯れていくそうです。

やっかいなところは植え付け後にそれだけ時間が経っていると仮に発症を発見、補植しても収穫するにはすでに遅い為リカバリーもしにくく欠株となってしまうこと。

また発症した株の芋は上部から半分程度が皮の黒変と内部の腐れがおこっており食べられないものとなってしまいます。

いろいろと原因や対策方法は産地JAや農水省からも発表されていますがなかなか対策がうまくいっていないようで、ひどい地域だと収量の数割レベルでの減収がおこっているそうです。

いわゆる連作障害の一種と位置づけられていますが他地域の生産者さんと情報交換している中ではいろいろ意見も分かれています。

当農園では土壌消毒はせず種芋の湯温消毒のみで例年の作付けは行っていましたが今年は切り苗の湯温消毒も追加することを対策としてやれればと思っています。(様々意見ある中ですが土壌消毒、種芋消毒のしすぎに一因があるのではないか?との考えに基づいて)

仮に発症してしまっても一部でとどまってくれるとよいのですが。

 

写真は朝市仲間の石巻のばくばくぱんさんのガトーショコラに試作中の干し芋をのてせみたものです。

さつまいもとチョコレートの組み合わせはあまりメジャーではありませんが干し芋×ガトーショコラはなかなかよい組み合わせなのではないかと思います。

もうすぐバレンタインですが今年はさすがに間に合わないので来年はさつまいも×チョコレートの展開もなにかやりたいですね。